koujikoujikun’s blog俳人コウジの日記

俳句をたしなんでおります。よろしくお願いします。

第二芸術論

桑原武夫の第二芸術論の話をTwitterでも述べたのだけれども、後に桑原は、芭蕉俳句は、第一芸術だと文藝春秋昭和48年臨時増刊号の誌面で述べている。第二芸術論補遺と題して。そこで桑原は芭蕉の付合はたいへん優れたもので、天才的だといってもいい。芭蕉俳句は第一芸術であり、時代のトップを歩いていた芸術だと思う。こう述べている。芭蕉の「サビ」とか「ワビ」とかを真似していればよいという芸術における保守性に力点がかかり過ぎている、無理の伴う現代俳句というインタビューにそう答えている。芭蕉・蕪村・一茶という三つの選び方というのには、必ずしも賛成しない。大きく日本の俳句という観点からいえば、やはり高濱虚子ではないか。と述べている。つまり、桑原氏も全面的に俳諧を否定したわけではないらしい。←某リサイクルショップの不良品からこの雑誌が出てきました。もうぼろぼろで売り物にはならなくてもらったんけどそう書かれてあります。